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プレゼンなどに便利なフォントズーム機能を追加 ~「Visual Studio Code」の5月更新

「TypeScript 2.9」を同梱、コーディング支援機能も引き続き強化

「Visual Studio Code」v1.24

 米Microsoftは6日(日本時間)、同社が無償で提供している高機能コードエディター「Visual Studio Code」の5月アップデート(v1.24)を公開した。本バージョンでは「TypeScript」が「TypeScript 2.9」へアップデートされたほか、さまざまな機能改善や不具合の修正が行われている。

 5月アップデートでは、プレゼンテーションやペアプログラミングに便利なフォントズームコマンドを追加。ユーザーインターフェイスの大きさはそのまま、エディターのフォントだけを見やすく、大きく表示できるようになった。

プレゼンテーションやペアプログラミングに便利なフォントズームコマンド(同社ブログより引用)

 また、あるワークスペースを2つのウィンドウで同時に表示できない現在の仕様制限への回避策として、ワークスペースを複製して新しいウィンドウへ表示する機能が追加された。フォーカスの変更やウィンドウの変更といったイベントでファイルの自動保存を有効化しておけば、ファイルの保存を介して2つのウィンドウが同期されるため、より効果的だ。

 さらにコーディング関連では、未使用の変数を検出する機能や事前定義された変数を“IntelliSense”でサジェストする機能が新たにサポートされた。クラスや関数を新しいファイルへ切り出したり、ファイルの移動やリネームに応じてJavaScript/TypeScriptのインポートパスを自動で更新することもできる。

 そのほかにも、プロジェクトのシンボルツリーをアウトライン表示する機能や新しい設定エディター、デバッグツールバーをフロート・ドッキングする機能、エディター画面のグリッドレイアウト(上下左右を自由に分割して画面を配置)などがプレビューとしてサポートされる。また、v1.17で統合ターミナルのパフォーマンスを改善するために導入されたキャンバスレンダリング機構が一部環境で逆にパフォーマンス低下を招いていた問題に対処するため、以前のDOMレンダリングに戻す機能が追加されている。

 「Visual Studio Code」はWindows/Mac/Linuxに対応するフリーソフトで、現在、本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。すでに利用している場合は、自動更新機能を用いてアップデートすることもできる。v1.22での改善により、Windows版もバックグラウンドでのアップデートが可能だ。

ソフトウェア情報

「Visual Studio Code」安定版
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10およびMac/Linux
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.24.0(18/06/06)