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タスク マネージャーでアプリのDPI対応を確認可能 ~「Windows 10 19H1」Build 18262
「Process Explorer」などの外部ツールを導入しなくても簡単にチェックできる
2018年10月18日 09:30
米Microsoftは10月17日(現地時間)、PC版「Windows 10 Insider Preview」のBuild 18262(19H1)を“Windows Insider Program”に参加するユーザーに対して公開した。本ビルドでは「タスク マネージャー」が強化され、実行中のアプリケーションが“DPI Aware”に対応しているのかをチェックできるようになった。
昨今のモニターは高精細化が進んでおり、描画のスケーリング(拡大)設定が既定で125%や150%に設定されていることも珍しくなくなった。しかし、アプリケーション側がきちんとモニターのスケーリング設定の検知に対応していないと、ウィンドウやコントロールが小さすぎて快適に操作・閲覧できないこともある。
“DPI Aware(DPI Awareness)”はアプリケーションがモニターのスケーリング設定を検知できるかどうかを示すフラグで、以下の値がある。
- 非対応:高DPI環境に対応していない。システム側で自動的に拡大処理が行われるため操作は可能だが、ボヤけた表示になる
- システム:高DPI環境に対応するが、スケーリング設定の異なるモニターが混在した環境には対応していない。セカンダリーモニターでは表示がボケることがある
- モニターごと(Per-Monitor):スケーリング設定の異なるモニターが混在した環境にも対応する
- モニターごと(v2):「Windows 10 Creators Update」で導入。DPIの変更がトップレベルウィンドウだけでなく子ウィンドウ(コントロール)にも通知される
アプリケーションの“DPI Aware”を確認するには、これまで「Process Explorer」など対応するプロセス管理ツールを利用する必要があったが、「Windows 10 19H1」ではわざわざ外部ツールを導入しなくても簡単に確認できるようになる。
なお、“DPI Aware”は初期状態では表示されないので注意。[詳細]タブのリストビューにあるカラムヘッダーを右クリックし、メニューから“DPI 対応”の列を有効化すると表示されるようになる。
「Windows 10 19H1」は、「October 2018 Update」に続く「Windows 10」の機能アップデート。開発が順調に進めば、2019年春に正式公開される予定だ。コンテンツの受け取り設定で“Skip Ahead”を選択しているユーザーと“Fast”リングのユーザーは、“Windows Update”で新ビルドを受け取ることができる。