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手書きのインクをキレイに整形された数式へ変換 ~「PowerPoint」にテスト導入

わざわざ数式エディターを利用しなくても、ペンでスライドに数式を書き込める

手書きの“インク”をキレイに整形された数式テキストへ変換

 米Microsoftは1月25日(現地時間)、Windows版「Microsoft Office」の“バージョン1902(ビルド11310.20016)”を“Office Insider”プログラムの参加ユーザー向けにリリースした。“Office Insider”のレベルを“Insider”にセットしていれば、自動でアップデートされる。

 今回のアップデートの目玉は、手書きの“インク”をキレイに整形された数式テキストへ変換する機能が「PowerPoint」へ導入されたこと。わざわざ数式エディターを利用しなくても、ペンで簡単にフォーマットされた数式をスライドへ挿入できる。

 利用方法は簡単で、まずペンで数式を手書き入力する。続いて、“リボン”の[描画]タブに新設された[インクを数式に変換]コマンドを実行しよう。するとマウス(ペン)が[なげなわ選択]モードになるので、変換したいインク部分の周りをぐるりと囲んで選択する。少し待つとペン入力した数式のアウトラインが識別され、数式テキストへ整形されるはずだ。[なげなわ選択]ツールでインクを選択し、変換メニューがポップアップされるのを待って[数式の変換]コマンドを実行してもよい。

まずペンで数式を手書き入力し、“リボン”の[描画]タブに新設された[インクを数式に変換]コマンドを実行
インクを選択すると、数式テキストへ整形される

 また、数式テキストを元のインクへ戻すことも可能。誤認識された場合の修正手段は用意されていないが、この元へ戻す機能を利用して数式テキストを一旦インクへ戻せば、消して再変換を行うことは可能だ。