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「Microsoft Edge」になぜか数式を解く機能が導入される ~プレビュー版でテストへ
初歩的な算数から二次方程式、微積分、統計までの幅広い数学分野をカバー
2021年3月12日 17:00
米Microsoftは3月9日(現地時間)、「Microsoft Edge」に数式を解く機能(Math Solver)を導入すると発表した。編集部ではまだ搭載を確認できなかったが、近いうちに“Dev”チャネルや“Canary”チャネルに展開されるはずだ。
同社は以前より数学の教育へ積極的に取り組んでおり、数学の学習支援ソフト「Microsoft Mathematics」やスマートフォンで撮影した数式を解くモバイルアプリ「Microsoft Math Solver」を無償で提供中。また、「OneNote」や「PowerPoint」といった自社製品に手書きの数式を認識し、解法やグラフを示す機能を組み込んでいる。こうした取り組みが「Edge」でも行われるのは一見奇妙だが、最近はオンライン授業が広まっており、教材もWebで公開されることが増えていることを思えば、なかなか理にかなった施策といえるだろう。
「Edge」の数式解法機能は、まず画面右上にある[…](設定など)ボタンをクリックし、[その他のツール]-[Math Solver]メニューを実行する。すると専用のサイドペインが開き、マウスでコンテンツの数式部分を選択して読み込んだり、仮想キーボードで数式を入力できるようになる。数式を解くだけでなく、ステップバイステップで解法を確認したり、グラフを描画することもできる。
この機能は初歩的な算数から二次方程式、微積分、統計までの幅広い数学分野をカバーしているとのこと。問題によってはビデオチュートリアルや関連するワークシートも提供されるので、より深く学ぶことができる。
そのほかにも、“Dev”チャネルや“Canary”チャネルの「Edge」では拡張機能メニューや“Wikipedia”をフルサポートした“イマーシブ リーダー”などがテスト中。現在、“Microsoft Edge Insider”から無償でダウンロードできる。安定(Stable)版「Edge」と同じ環境で共存させることも可能だ。