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「Unityエディター」にリモートコード実行の脆弱性 ~Windows環境向けに修正版が公開

現在公式にサポートされている全バージョンが対象。旧バージョンには緩和策を提供

同社の公開したセキュリティ情報

 米Unity Technologiesは3月4日(現地時間)、「Unityエディター」にリモートコード実行の脆弱性が存在することを明らかにした。すべてのWindows環境を対象に、セキュリティパッチが提供されている。

 本脆弱性(CVE-2019-9197)の詳細はまだ伏せられているが、入力文字列の検証不備によりリモートから任意のコードを実行させられる可能性があるという。脆弱性の深刻度は“High”。影響範囲はWindows環境の「Unityエディター」のみで、Mac/Linux環境には影響しない。

 同社は現在公式にサポートされている「Unity 5.6」から「Unity 2019.2」(アルファ版)までのすべてのバージョンに対して、セキュリティパッチを公開した。また、「Unity 5.6」より古いバージョンに対しても、脆弱性の確認された機能を無効化する緩和ツールを提供している。

 「Unityエディター」は、2D/3Dゲーム開発環境「Unity」に含まれているエディター。Windows/Macに対応しており、入門者向けの“Unity Personal”エディションならば無償で体験することができる。「Unity 2018.1」以降では日本語もサポートされている。