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起動不能になったOSから最近適用したパッチを自動削除して復旧 ~プレビュー版Windows 10でテスト

エラー診断プロセスがすべて失敗した後の最後の手段

アップデートによって正常に起動できなくなったWindows 10から、最近インストールされたドライバーや更新プログラムを自動的にアンインストールして復旧を試みる機能(イメージ)

 米Microsoftは3月14日(現地時間)、アップデートによって正常に起動できなくなったWindows 10から、最近インストールされたドライバーや更新プログラムを自動的にアンインストールして復旧を試みる機能を追加したことを明らかにした。「Windows 10 19H1」Build 18351以降で利用できる。

 Windows 10の更新プログラムはセキュリティの向上や不具合の修正のために必須のものだが、まれにハードウェアの問題やファイルの破損、互換性のないサードパーティ製ソフト(主にアンチウイルス製品)が原因で、起動エラーを引き起こすことがある。Windows 10はPCが起動できなくなったことを検知すると、ディスクに問題はないか、システムファイルが破損していないか、不正なレジストリキーがないかなどを調査し、解決を試みる。

 しかし、このようなエラー診断プロセスをすべて実施してもシステムを復旧できないこともある。その場合は最後の手段として、最近インストールされたドライバーや更新プログラムが自動的にアンインストールされる。起動エラーの修復に成功すると、以下のようなトースト通知がデスクトップに表示されるという。

起動エラーを修正するために最近インストールされたアップデートを削除したことを通知するトースト

 また、更新プログラムの削除でPCを正常に起動できるようになった場合、削除された更新プログラムが再びインストールされないよう、30日間ブロックされる。30日が経過した後、当該更新プログラムの問題が無事解決され、適用可能な状態になっていれば、Windowsは再度その更新プログラムの自動適用を試みる。