ニュース
ARM64アーキテクチャーをサポートした「Inno Setup 6」が公開 ~IDEも一新
オープンソースのインストーラー作成ソフト
2019年5月17日 17:21
オープンソースで開発されているインストーラー作成ソフト「Inno Setup」の最新版v6.0.2が、4月27日に公開された。昨年6月以来のメジャーアップデートとなる。
「Inno Setup」は、アプリケーションのインストーラーを開発できるソフト。標準的なウィザード形式のインストーラーから、複雑な条件分岐をPascalスクリプトで記述した高度なインストーラーまで、さまざまなタイプのインストーラーを作成できる。
最新版の「Inno Setup 6」では、管理者インストールモードと非管理者インストールモードのサポートを改善。定数やデフォルトの挙動に変更が加えられたほか、実行時にエンドユーザーがインストールモードを上書きできるようになった。また、複数のバージョンを同じ環境に同居させるサイドバイサイドインストールも改善され、管理者モードでインストールされたアプリと非管理者モードでインストールされたアプリが同じアプリケーションとしてカウントされなくなった。片方をアンインストールしたら片方が壊れるといったアクシデント(副作用)を防ぐことができる。
また、リサイズ可能なインストーラーやモダンなデザインのインストーラーを作成するオプションが追加。開発環境(IDE:スクリプトのエディター)のデザインが一新され、ライトテーマとダークテーマの切り替え、新しいツールバーアイコン、“Per-monitor DPI awareness”(DPIの混在したマルチモニター環境下で適切にレンダリングできる機能)がサポートされた。
そのほかにも、“Windows 10 on ARM”の64bitモードがサポートされた。単一のインストーラーでx86、x64、ARM64の3つのアーキテクチャーへ対応できる。一方で、非Unicode版のサポートが打ち切られたほか、対応OSからWindows 2000/XPおよびWindows Server 2003が削除された。「Inno Setup 6」を利用するには、Windows Vista以降が必要だ。
ソフトウェア情報
- 「Inno Setup」
- 【著作権者】
- Jordan Russell 氏
- 【対応OS】
- Windows Vista以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 6.0.2(19/04/27)