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デュアルプロテクションで理想的なバックアップを~「Acronis True Image 2020」が発表

新開発のバックアップフォーマットや強化されたランサムウェア対策にも注目

「Acronis True Image 2020」

 アクロニス・ジャパン(株)は8月21日、個人ユーザー向けバックアップツール「Acronis True Image」の最新版「Acronis True Image 2020」を発表した。現在、同社のオンラインストアからダウンロード版を購入可能。パッケージ版の店頭販売や他のオンラインストアでのダウンロード販売は10月11日に開始される。

 「Acronis True Image」は、Windows/Macに対応したイメージバックアップソフト。豊富な機能と高い信頼性、そしてわずか2クリックでバックアップできるシンプルな操作性に定評があり、有償製品ながら高い評価を得ているこの分野の定番ソフトだ。無料のiOS/Android版アプリでモバイル端末を保護することもできる。買い切り型の“Standard”(5,480円)と、クラウドストレージ付きのサブスクリプション版“Advanced”(年間5,480円)、“Premium”(年間10,980円)がラインナップされており(価格はいずれも税込み)、30日間試用することも可能。

 最新版となる「Acronis True Image 2020」の目玉は、Advanced/Premium版に導入された“デュアルプロテクション(二重保護)”機能だ。ローカルバックアップを自動的にクラウドに複製することにより、理想的なバックアップとされる“3-2-1ルール”――バックアップデータをコピーして3つ持つ、2種類の異なるメディアでバックアップを保管する、バックアップのうち1つは違う場所で保管する――に則ったバックアップが手軽に行える。

 そのほかにも、基本的な機能の拡充やユーザーインターフェイスの改善、セキュリティの強化が図られた。

 まず、新規に開発されたバックアップフォーマット“Archive-3”を採用。クラウドバックアップの参照やデータの重複除外に適するだけでなく、全体的なパフォーマンスも向上した。

 次に、タスクトレイの通知センターが改善され、プッシュメッセージを受信できるようになった。バックアップ状態をモニタリングしたり、データ保護のヒントをタイムリーに受け取って、問題があった場合にすばやく対処できる。

タスクトレイの通知センターが改善され、プッシュメッセージを受信できるように

 セキュリティ面では、ランサムウェア対策が拡充された。ランサムウェアの活動をブロックする“Acronis Active Protection”機能の性能が新しい機械学習モデルにより引き上げられただけでなく、サービスの不正な強制終了攻撃をブロックする機能や、プロセスが監視またはブロックされている理由を通知する機能などが導入されている。

 さらに、リソースの利用を効率化する改善がいくつか追加された。データのバックアップに使用するWi-Fiネットワークを選択し、従量課金接続や信頼できないパブリックネットワークを使ったバックアップを防止したり、バッテリーの消費を避けるためきめ細かいカスタム電源管理が行えるようになっている。

データのバックアップに使用するWi-Fiネットワークを選択

ソフトウェア情報

「Acronis True Image 2020」体験版
【著作権者】
Acronis International GmbH
【対応OS】
Windows/Mac
【ソフト種別】
体験版(30日間試用可能、製品版は“スタンダード”版で税込み5,480円など)
【バージョン】
Build 20600(19/08/20)