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「Visual Studio Online」は「Visual Studio Codespaces」に ~価格も値下げ

単なる“Webで動作するVisual Studio”ではなく、クラウドコーディングの場に

「Visual Studio Codespaces」

 米Microsoftは4月30日(現地時間)、「Visual Studio Online」の名前を「Visual Studio Codespaces」へ改めると発表した。今後数週間から数カ月以内に製品へ反映される。

 「Visual Studio Online」は、昨年11月からパブリックプレビューが行われているクラウドサービス。必要なシステムやツール、コードベースをまるごとクラウドでホストし、Webベースのエディターでコーディングが行えるため、たとえばiPadの「Safari」でもコーディングが可能。ローカルマシンの制約にとらわれない開発が行えるのが魅力だ。

 また、コラボレーションツール「Live Share」が組み込まれているので、チームでの開発にも向いている。ローカルでの開発を好む開発者は手元で動作する「Visual Studio」や「Visual Studio Code」を「Visual Studio Online」に接続してコーディングすることも可能で、柔軟性にも富む。

 このように、「Visual Studio Online」は単なる“Webで動作するVisual Studio”ではない。むしろ、“コーディングの場をクラウドに実現したもの”といった方が現実に即している。また、「Visual Studio Online」というブランドは以前にも用いられていたことがあり、混乱を招くという判断もあったろう。その点、「Visual Studio Codespaces」はより適切なネーミングと言える。

 そのほかにも、今回の発表に併せて価格の引き下げも発表された。初めてリモート開発へ移行する人々を支援するため、より低価格な基本インスタンスタイプ(2つの仮想コア、4GBのRAM、64GBのSSDストレージ)もアナウンスされている。