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「Firefox 80」が正式リリース ~「Firefox 68 ESR」系最後のアップデートも
「Firefox」をシステム既定のPDFビューワーに指定可能。新しいアドオンブロックリストも有効化
2020年8月26日 10:30
Mozillaは8月25日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版「Firefox 80」を正式公開した。今回のアップデートでは「Firefox」をシステム既定のPDFビューワーとして指定できるようになったほか、スクリーンリーダーへの対応が強化された。
そのほかにも、モーションを軽減する設定が改善され、片頭痛やてんかんの症状をもつユーザーに配慮してタブローディングなどのアニメーションが減らされた。また、新しいアドオンブロックリストが有効になり、パフォーマンスとスケーラビリティが向上しているという。
本バージョンにおける脆弱性の修正はCVE番号ベースで10件。深刻度の内訳はMozillaの基準で上から2番目の“High”が3件、上から3番目の“Moderate”が4件、最低の“Low”が3件。このうち自動更新などを司る“Mozilla Maintenance Service”に関わる問題(CVE-2020-15663)はWindows版にのみ影響する。
デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7/8/10に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。すでに利用している場合は自動で更新されるが、画面右上のメインメニュー(横3本線アイコン)から[ヘルプ]-[Firefox について]へアクセスし、バージョン情報ダイアログを開いて手動でアップデートしてもよい。
なお、同日付けで「Firefox 68.12 ESR」がリリースされているが、大きな問題がない限り「Firefox 68 ESR」シリーズのアップデートはこれが最後になる見込み。来月下旬に「Firefox 78.3 ESR」がリリースされると自動で「Firefox 78 ESR」シリーズへアップグレードされる。