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「Thunderbird 78.6.0」が公開 ~「Firefox ESR 78.6.0」での脆弱性修正を反映

アドオンAPI“MailExtensions”の強化やユーザーインターフェイスの調整なども

「Thunderbird」v78.6.0

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」の最新版「Thunderbird 78.6.0」が、12月15日(米国時間)に正式公開された。本バージョンにおける新機能は、アドオンAPI“MailExtensions”にデフォルトブラウザーで開くメソッドが追加されたことだ。

 変更点は4件で、クオータ(ストレージ容量の割り当て)の超過を警告するインジケーターをメインウィンドウにのみ表示するようにしたほか、“MailExtensions”で3件の改善が行われた。

 不具合の修正は、セキュリティ関連を含めて17件。うち6件は「OpenPGP」関連、2件は“MailExtensions”に関するものだ。「Thunderbird」本体に関するものでは、既読ステータスを切り替えるキーボードショートカットがメニューに表示されない問題や、新規メール通知のポップアップにダークテーマが適用されない不具合、アドレス帳とカレンダーの問題が解決された。フォルダーアイコンやメッセージ一覧、アドレス帳サイドバーなどでも外観の調整が行われている。

 脆弱性の修正は、CVE番号ベースで8件。深刻度の評価は“Critical”が1件、“High”が4件、“Moderate”が1件、“Low”が2件となっている。できるだけ早いアップデートを心掛けるべきだろう。

 「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7/8/10/Server 2008 R2で利用可能。現在、公式サイト“thunderbird.net”からダウンロードできる。