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「Thunderbird 78.8.1」が公開 ~不具合の修正を中心としたメンテナンスアップデート【4月23日追記】

深刻度「moderate」の脆弱性1件を修正

「Thunderbird」v78.8.1

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」の最新版「Thunderbird 78.8.1」が、3月8日(米国時間)に正式公開された。本バージョンは不具合の修正を中心としたメンテナンスアップデート。

 今回のアップデートで修正された問題は、以下の通り。

  • 以前に受信したメッセージが未読の場合、新たに受信したメールの通知が発生しない
  • 複数の添付ファイルを保存する際、保存フォルダーが記憶されない
  • コマンドラインから“-mail (URL)”でメッセージを開けない
  • アカウントの自動設定でプロバイダーのメールアドレスと表示名が利用されない
  • 新規に追加されたIDがアカウントマネージャーをいったん閉じて開き直すまでリストアップされない
  • アカウント設定でUTF-8データを適切に処理されない
  • IMAPサーバーに大きなメッセージをコピーすると、タイムアウトエラーが表示される
  • OpenPGP:鍵をインポートする際のさまざまなエラー
  • OpenPGP:送信メッセージに添付された公開鍵に“Content-Description”が設定されない
  • アドレス帳:CardDAV同期でエラーが発生すると、「Thunderbird」を再起動するまで再試行されない
  • カレンダー:CalDAVカレンダー接続のキャッシュモードを変更すると、アカウントのユーザー名が失われる
  • カレンダー:アドオンのカレンダーが再起動後に表示されない
  • カレンダー:定期的なタスクのプレビューでダイアログウィンドウに不要な余白ができる
  • インストーラー:アップグレード時に配布ディレクトリを保持するオプションが動作しない

 「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7/8/10で利用可能。現在、公式サイト“thunderbird.net”からダウンロードできる。すでに利用している場合は、自動更新機能でアップデートされる。

4月23日編集部追記: 記事初出時、リリースノートに記載がなかったため、セキュリティ修正はないようだとお伝えしましたが、後日Mozillaのセキュリティ情報ページが更新され、「Thunderbird」v78.8.1で修正された脆弱性が発表されました。それによると、修正された脆弱性は1件で、深刻度はMozillaの基準で4段階中3番目に高い「moderate」と評価されています。