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Windows 10の月例パッチに問題、特定のプリンター使用時にブルースクリーンが発生【3月15日追記】

Microsoftが緩和策を発表。

同社のドキュメントページ

 米Microsoftは3月9日(現地時間)、昨日リリースされた2021年3月の月例更新プログラムを適用した一部の環境でトラブルが発生していることを明らかにした。特定のプリンターで印刷しようとすると、“APC_INDEX_MISMATCH”というブルースクリーン(BSoD)エラーが発生することがあるという。

 この問題の影響が確認されているのは、以下の「Windows 10」バージョン。

  • Windows 10 バージョン 20H2
  • Windows 10 バージョン 2004
  • Windows 10 バージョン 1909
  • Windows 10 バージョン 1809
  • Windows 10 Enterprise LTSC 2019
  • Windows 10 バージョン 1803
  • Windows Server version 20H2
  • Windows Server version 2004
  • Windows Server version 1909
  • Windows Server version 1809
  • Windows Server 2019
  • Windows Server version 1803

 同社は現在、この問題の調査を進めており、詳しい情報が入り次第知らせるとしている。今月のセキュリティ更新プログラムでは“file:”ポートに送信された印刷ジョブに関する権限昇格の脆弱性へ対処するため、印刷関連でいくつかの変更が行われているようだが、それが影響している可能性もある。

3月15日追記: 同社が現地時間12日にアップデートした情報によると、この問題はType 3のプリンタドライバーの一部に影響し、Type 4のプリンタドライバーには影響しない。プリンタードライバーの種類がわからない場合は、以下の手順で確認できる。

  1. [Windows]+[R]キーを押して“printmanagement.msc”を実行し、[印刷の管理]ダイアログを開く
  2. [プリント サーバー]のツリーを展開し、プリンターの一覧へアクセスする。ドライバーの種類はプロパティダイアログで確認できる

 [印刷の管理]ダイアログにアクセスできない場合は、OSのオプション機能を管理する画面で「Print Management Console」をインストールすればよい。

プリンタードライバーの種類はプリンタードライバーのプロパティ画面で確認可能

 64bit版Windows上の32bitアプリで発生している問題を緩和するには、管理者として実行した「コマンドプロンプト」で以下のコマンドを実行すればよい(“KX driver for Universal printing”の場合)。

rundll32 printui.dll,PrintUIEntry /Xg /n “KX driver for Universal printing”
rundll32 printui.dll,PrintUIEntry /Xs /n "KX driver for Universal printing" attributes +direct

 64bit版Windows上の64bitアプリ、または32bit版Windows上の32bitアプリで発生している問題を解決するには、まず“Microsoft Docs”から「Windows ADK」をダウンロードし、オプションの「Application Compatibility Tools」を有効にしてインストールする。次に、「Compatibility Administrator」を起動し、プリンターを使用するアプリごとに修正を行う必要がある。手順を解説するビデオ(英語)も公開されているので、参考にしてほしい。

 同社は、来週(日本時間で今週か)にも修正パッチを提供するとしている。