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「Windows 10 バージョン 2004/H2」のプレビューパッチが公開 ~マルチモニターや高DPI環境、HDRの問題を解決

IT管理者は新旧「Edge」の置き換えにかかわる既知の問題に注意

IT管理者は新旧「Edge」の置き換えにかかわる既知の問題に注意

 米Microsoftは3月29日(現地時間)、「Windows 10 バージョン 2004/H2」向けにプレビュー更新プログラムを公開した。セキュリティ関係の修正を含まないオプションのパッチ(“C”リリース)で、再来週に予定されている月例更新(パッチチューズデー、“B”リリース)に先駆けテストされる。必要がなければ、無理に適用する必要はない。他のWindows 10バージョン向けのプレビューパッチもすでにリリースされている。

 今回のパッチにおけるハイライトは以下の通り。

  • 複数の高DPIモニターを接続しているデバイスで「Microsoft Edge」のIEモードを利用すると、ズームに問題が発生するのを修正
  • ハイダイナミックレンジ(HDR)の画面が想定よりもはるかに暗く表示される問題に対処
  • 複数のモニターを複製モードで利用すると、ビデオ再生の同期が取れなくなる問題を修正
  • 「エクスプローラ」の検索結果をフィルタリングしたときに、何も表示されなかったり、“コンピューティングフィルター”がいつまでも表示されたりする問題を修正
  • デバイスを回転してポートレートモード(縦置き)にすると、タッチキーボードで分割レイアウトが利用できなくなる問題を修正
  • ファミリーセーフティプランの子アカウントに管理者権限がある場合、ユーザーへ通知するように
  • タッチスクリーンデバイスの閉じるボタンを使ってもトースト通知を閉じられない問題を修正
  • 7.1チャンネルオーディオ技術に関する問題を修正
  • OneDriveが同期するファイルまたはフォルダを削除するとデバイスが動作しなくなる問題を修正

 また、カスタムのオフラインメディアまたはカスタムISOイメージから作成されたWindowsをインストールしたデバイスでは、本更新プログラムにより「Microsoft Edge Legacy」が削除される可能性があるが、新しい「Edge」に置き換えられない場合がある。

 これは3月29日以降にリリースされたスタンドアロンサービススタック更新プログラム(SSU)を最初にインストールせず、この更新プログラムをイメージへ組み込んだ場合にのみ発生する。“Windows Update”(ビジネス向けも含む)を使用しているデバイスは影響を受けないため、一般ユーザーには関係のない問題だが、IT管理者は注意しておく必要があるだろう。

 問題の回避策は、サポートドキュメントで案内されている。