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スマホアプリ「ウェザーニュース」に「線状降水帯マップ」機能が追加

河川の氾濫や土砂災害などの甚大な被害につながることも多い「線状降水帯」を警告

スマホアプリ「ウェザーニュース」に「線状降水帯マップ」機能が追加

 (株)ウェザーニューズは6月17日、スマホアプリ「ウェザーニュース」に「線状降水帯マップ」機能を追加したと発表した。

 「線状降水帯」は、次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなし、数時間にわたってほぼ同じエリアで強雨が長時間継続する現象。日本では集中豪雨の発生時に気象レーダー画像や解析雨量分布で線状の降水域が観測されることが多く、それを指して最近よく使われるようになった。

 台風を除けば、集中豪雨の約3分の2が「線状降水帯」によるものとの調査もあり、近年でも2014年8月の広島豪雨や2018年7月の西日本豪雨、2020年7月の熊本豪雨などの例が記憶に新しい。河川の氾濫や土砂災害などの甚大な被害につながることも多く、警戒を要する。

 今回「ウェザーニュース」アプリに搭載された「線状降水帯マップ」は、独自の気象解析システムを用い、線状降水帯の発生およびその兆候を10分毎に自動検知し、マップ上に表示する。このマップは10分毎に更新され、ユーザーは線状降水帯の発生およびその兆候のある地点を、スマホでリアルタイムに確認可能。また、線状降水帯の停滞継続時間や今後の移動予想、防災上の注意点など、気象予報士による詳しい解説もチェックできる。集中豪雨の危険を事前に把握し、避難などの対策を講ずる指針としたい。

 「ウェザーニュース」アプリはiOS/Androidに対応しており、それぞれのアプリストアから無償でダウンロード可能(アプリ内課金あり)。