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Windows 10に新たな問題、特定プリンターで印刷トラブル ~2021年6月Cパッチ以降を適用した環境で【7月16日追記】

定例外パッチを適用した環境も含む。月例セキュリティ更新プログラムで解決済み

同社のドキュメントページ

 米Microsoftは7月8日(現地時間)、2021年6月のプレビュー更新プログラム「KB5003690」(Cリリース)以降を適用した環境において、プリンターでの印刷に問題が発生する場合があることを明らかにした。

 この問題の影響を受けるWindowsバージョンは以下の通り。問題が発生するプリンターの多くはUSBで接続するタイプのレシートプリンタやラベルプリンターであるという。

  • Windows 10 バージョン 21H1
  • Windows 10 バージョン 20H2
  • Windows 10 バージョン 2004
  • Windows Server バージョン 20H2
  • Windows Server バージョン 2004

 「KB5003690」はかならずしも適用の必要はない「オプション」パッチであるため、本来であれば影響を受けるユーザーは少ないはずだが、今回は「KB5003690」以降に定例外でリリースされた「KB5004760」「PrintNightmare」対策のセキュリティパッチ「KB5004945」を適用した環境でもトラブルが生じうるとのことで、影響は比較的大きくなりそうだ。

 なお、この問題は「KIR」(Known Issue Rollback)と呼ばれるロールバックシステムで解決済み。組織で集中管理されていない一般的な環境であれば、解決策が24時間以内に自動で適用される。そのままなにもしなくてもいずれ解決されるが、OSを再起動すると解決策が早く適用されることがあるとのことなので、急いでいる場合は試してみてもよいだろう。

 また、この問題は印刷スプーラーのコード実行問題(CVE-2021-1675)や「PrintNightmare」脆弱性(CVE-2021-34527)とは無関係とのこと。

[2021年7月16日編集部追記] 本問題は2021年7月の月例セキュリティ更新プログラムとして配信された「KB5004237」で修正され、「KIR」によるロールバックが適用されない環境でも解消している。