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今月2回目のWindows 10向け定例外パッチ ~IE11でPDFを開けない問題を修正

「Microsoft Update カタログ」で配信中

Microsoft、Windows 10向けの累積的更新プログラム「KB5004760」を定例外でリリース

 米Microsoftは6月29日(現地時間)、Windows 10向けの累積的更新プログラム「KB5004760」を定例外でリリースした。「KB5004476」に続く、今月2回目の定例外パッチとなる。

 本パッチでは、2021年6月のセキュリティ更新以降を適用した環境で「Internet Explorer 11」(IE11)や64bit版の「WebBrowser」コントロールを使用するアプリケーションでPDFファイルを開けない問題が修正された。「Adobe Acrobat」プラグインを使用しても背景が灰色にしか表示されないケースがあったという。

[拡張保護モードの 64 ビット プロセスを有効にする]オプション

 この問題の影響を受けるのは、以下のOSバージョン。[インターネット オプション]ダイアログの[詳細設定]タブで[拡張保護モードの 64 ビット プロセスを有効にする]オプションを有効化している場合にのみ発生する。

  • Windows 10バージョン 21H1
  • Windows 10バージョン 20H2
  • Windows 10バージョン 2004
  • Windows Serverバージョン 20H2
  • Windows Serverバージョン 2004

 「KB5004760」は現在、「オプション」のパッチとして「Microsoft Update カタログ」で提供中。必須のパッチではないので、トラブルが発生していないならば適用しなくてもよい。前述のオプションを無効化したり、PDFビューワーを「Adobe Acrobat」など、問題の影響を受けないアプリに切り替える方法で問題を回避することもできる。