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「Azure Virtual Desktop」のWindows 10にセキュリティパッチが配信されない不具合
「バージョン 1909」で。Microsoftが回避策を案内
2021年7月5日 09:02
米Microsoftは7月2日(現地時間)、マルチセッション版「Windows 10 Enterprise バージョン 1909」を実行しているデバイスで、「Windows Server Update Services」(WSUS)から2021年5月以降の月次セキュリティ更新プログラムを受け取れない問題が発生していることを認めた。「設定」アプリの「Windows Update」で更新プログラムをチェックしても、「最新の状態です」というメッセージが表示される。
同社は現在、問題の原因を調査中。当面の回避策として、以下の2つを案内している。
- 「Azure Marketplace」からの最新のイメージを入手し、再デプロイする
- 「Microsoft Update カタログ」からセキュリティアップデートを手動で入手・適用する。「2021-06 Cumulative Update for Windows 10 Version 1909」で検索するとよい
Windows 10 マルチセッションは、1台の仮想マシンに対して複数ユーザーが接続するVDI環境を構築できるようにしたもので、「AVD」(Azure Virtual Desktop)で用いられている。「AVD」は個人のデスクトップの環境をクラウドから提供するDaaS(Desktop as a Service)サービスで、以前は「Windows Virtual Desktop」(WVD)と呼ばれていた。