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Apple M1での処理速度を最大3倍に引き上げる「DaVinci Resolve 17.3」がリリース

フリーの高機能動画編集ソフト

「DaVinci Resolve 17.3」

 豪Blackmagic Designは8月19日(現地時間)、フリーの高機能動画編集ソフト「DaVinci Resolve 17.3」をリリースした。Windows/Mac/Linuxに対応するクロスプラットフォーム対応アプリで、現在公式サイトから無償でダウンロード可能。ダウンロードの際はユーザー登録が必要だ。

 「DaVinci Resolve」(ダビンチ・リゾルブ)は動画の編集やカラーコレクション、VFX、モーショングラフィックス、オーディオポストプロダクション(仕上げ作業)をひとつにまとめたムービーエディター。初心者にもわかりやすいインターフェイスとプロフェッショナルも満足できる多機能性を兼ね備えており、無償のビデオ編集ツールのなかではもっともパワフルなものの1つだ。

「DaVinci Resolve 17.3」の新機能

 今回のアップデートでは、Apple M1搭載Macデバイスへの対応が大きく強化された。新しい処理エンジンの追加により、Apple M1環境における「DaVinci Resolve」の処理速度が最大3倍にまで引き上げられた。4Kプロジェクトの再生や編集、グレーディングがスピードアップするだけでなく、8Kプロジェクトの扱いにも対応したという。

 また、M1搭載のH.265ハードウェアエンコーディングも新たにサポートされており、レンダリング時に速度または品質のいずれかを優先できるようになった。速度を優先した場合は、レンダリング時間を最大65%短縮可能。M1チップ内蔵のメディアエンジンを利用してAVC Intraファイルをデコードする機能も追加されている。

 そのほか、ResolveFXも強化され、モザイクブラーやキーヤーなどがより細かく制御できるようになった。Fairlightオーディオはオーディオ遅延が改善。異なるラウドネス規格に合わせてクリップをノーマライズすることも可能になっている。

ソフトウェア情報

「DaVinci Resolve」
【著作権者】
Blackmagic Design Pty. Ltd.
【対応OS】
Windows 10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
17.3(21/08/19)