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プログラミング言語のコードを逐次実行できるノートブック環境「JupyterLab」がスタンドアロンアプリに
Windows、Mac、Linux(Debian/Fedora)で利用可能
2021年9月30日 06:45
「JupyterLab」をスタンドアロンで利用できるデスクトップアプリ「JupyterLab Desktop App」が、9月22日にリリースされた。「Electron」で構築されたクロスプラットフォームアプリで、Windows、Mac、Linux(Debian/Fedora)で利用可能。「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、現在v3.1.13-1をリリースページからダウンロードできる。
プログラミング言語を学ぶにあたりもっとも手っ取り早い方法は、ソースコードを自分の手で入力し、実行させ、逐一その結果を確認することだろう。そうした用途に便利なのが入力したコードをその場で実行して結果を得られる対話型(Interactive)実行環境で、Python言語用の「IPython」と、「Jupyter Notebook」がよく知られる。
とくに「Jupyter Notebook」やその後継にあたる「JupyterLab」は、Python以外のプログラミング言語も幅広くサポートし、プログラムコードのほかにもMarkdownドキュメント、数式、グラフなどを含めることができる。実際に動作するところが見えるノートブックはプログラミングの教材を作成するのに最適だが、データをプロットしてグラフを得るといった用途にも役立つので、データサイエンスや科学計算の現場でもよく用いられる。
とはいえ、「Jupyter Notebook」や「JupyterLab」は基本的にWebアプリケーションで、動作させるにはサーバーが必要となる。これから入門したいというユーザーにとっては、少々ハードルが高いかもしれない。
そこで開発されたのが、今回リリースされた「JupyterLab Desktop App」だ。インストーラーに「JupyterLab」のサーバーと「Electron」製のクライアントアプリがセットになっており、セットアップするだけでそのまま「JupyterLab」を始められるのが魅力だ。
「JupyterLab Desktop App」にはPython環境がはじめから内蔵されているので、別途用意する必要はない。「JupyterLab」のバックエンドとPythonライブラリはバンドルされているPython環境「Anaconda」(condaコマンド)で提供される仕組みになっており、「numpy」、「scipy」、「ipywidgets」、「matplotlib」といったよく使われるパッケージが初めから含まれる。
ソフトウェア情報
- 「JupyterLab Desktop App」
- 【著作権者】
- Project Jupyter Contributors
- 【対応OS】
- Windows/Mac/Linux
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.1.13-1(21/09/22)