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コードを実行できるノートブック「Google Colab」の公式「VS Code」拡張機能が登場

セットアップ不要でGPU/TPUリソースが無料で使える「Jupyter Notebook」サービス

「Google Colab」拡張機能v0.1.0

 米Googleは11月13日(現地時間)、「Visual Studio Code」から「Google Colab」へ直接接続できる拡張機能をリリースした。現在、アドオンストア「Visual Studio Marketplace」からv0.1.0を無償でダウンロードできる。

 「Google Colab」(colab.google)は、セットアップ不要でGPU/TPU(ディープラーニングの処理を高速化するプロセッサー)などのコンピューティングリソースに無料でアクセスできるホスト型「Jupyter Notebook」サービス。ノートブックに埋め込んだコードはGoogleのクラウドサーバーで実行される仕組みで、データ分析やグラフの出力なども手軽に行える。作成したノートブックの共有も簡単で、機械学習やデータサイエンスの分野、教育現場などを中心に広い支持を集めている。

 専用の「Visual Studio Code」拡張機能が公式提供されることで、「Visual Studio Code」と「colab.google」を行き来する必要はなくなる。「Google Colab」を利用する開発者、学生、研究者のなかには「Visual Studio Code」の愛用者も多いので、今回の公式拡張の提供を歓迎するユーザーは多いはずだ。

 「Google Colab」拡張機能は、「Visual Studio Code」の[Extensions]ビューなどからインストール可能。ローカルワークスペースにある「Colab」ノートブックファイル(.ipynb)を開くか新規作成し、コードセルを実行するか右上のカーネル選択ボタンをクリックすると、ランタイムの選択と「Google アカウント」でのログインが求められる。ログインが完了すれば、ローカルノートブックが「Colab」ランタイムで動作するようになる。

ローカルノートブックが「Colab」ランタイムで動作

 なお、本拡張機能は「Open VSX」でも公開されているので、「Eclipse Theia IDE」をはじめとする「Visual Studio Code」派生製品でも利用可能だ。