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Web上のPython実行環境「Google Colab」の有料プランが組織単位で導入可能に

Web上のPython実行環境サービス「Google Colab」の有料プランが組織単位で導入可能に

 米Googleは6月25日(現地時間)、Web上でPythonを実行できるサービス「Google Colaboratory(Google Colab)」の有料プランが「Google Workspace」の組織で購入可能になったことを発表した。これにより、「Colab Pro」や「Colab Pro+」のサブスクリプションを組織で加入できる。

 「Google Colab」は、Python環境を構築せずにWebブラウザー上で機械学習モデルのトレーニングや画像処理などを実行できるサービス。Googleの保有する強力な演算リソースを手軽に利用できるのが魅力で、基本料金は無料。ただし無料版の場合、使用できるリソースに大きな制限があるほか、アクセレーターが「CPU」「TPU」「T4 GPU」しか選択できない。このため、比較的リソース制限が少なく、より強力な「GPU」を使用できるサブスクリプションの「Colab Pro」「Colab Pro+」が提供されている。

「Google Colab」

 今回、「Colab Pro」「Colab Pro+」を管理者が購入し、ユーザーに割り当てられるようになった。購入にかかる各ユーザーの設定の手間が最小限に抑えられるほか、共通のワークフローをより効果的にサポートできるとしている。管理者は「Google Workspace」の管理コンソールからサブスクリプションを購入可能だ。

管理コンソールから購入

 今後、数カ月かけて段階的に展開し、「Google Workspace」の全てのユーザーが利用可能となる。

なお、「Google Colab」を18歳未満のユーザーが利用する場合には、アクセスを許可する前に、保護者の同意が必要となる。