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Microsoft、Linux版「Sysmon」をオープンソースプロジェクトに

「Windows Sysinternals」のシステムログ採取ユーティリティ

「GitHub」で公開されたオープンソースプロジェクト「Sysmon For Linux」

 米Microsoftは11月14日(現地時間)、「Windows Sysinternals」の25周年を記念し、Linux版「Sysmon」を発表した。オープンソースプロジェクトとして、「GitHub」で公開されている。SysinternalsツールがLinuxに移植されるのは、「Process Monitor」(ProcMon)以来。

 「Sysmon」はプロセスの生成・終了、ネットワーク接続、デバイスへのアクセス、ファイルの作成・上書き・削除といったシステムの動きを監視してログを採取し、「イベント ビューアー」や「Windows PowerShell」などで分析できるようにするコマンドラインツール。IT担当者・開発者がWindowsシステムやアプリケーションの分析、トラブルシューティング、最適化を行うためのユーティリティ「Windows Sysinternals」の一つとして、Microsoftから無償提供されている。

 「Sysmon For Linux」は「eBPF」(extended Berkeley Packet Filter)実装に依存しており、Linuxカーネルからさまざまな情報を取得する。もちろんWindowsとまったく同じ情報が得られるわけではないが、ログの形式やコンフィギュレーションの記述はできるだけWindows版に寄せてあるとのこと。内容は「Sysmon」とともにインストールされる「sysmonLogView」で閲覧できる(/opt/sysmon/sysmonLogView)。