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Windows Serverに定例外のパッチ ~一部AD構成のシングルサインオンに失敗する問題を解決
2021年11月の定例パッチが原因
2021年11月15日 11:00
米Microsoftは11月14日(現地時間)、Windows Server向けの定例外(OOB)更新プログラムの配信を開始した。Kerberosの委任に関するドメインコントローラー(DC)の認証問題に対処しているという。
同社によると、2021年11月の定例セキュリティ更新プログラムを以下のバージョンのサーバー製品を実行するDCにインストールした場合、Service-for-User-to-Self(S4U2Self)拡張を介して取得したKerberosチケットのサーバー認証が失敗してしまうことがあるという。
- Windows Server 2019
- Windows Server 2016
- Windows Server 2012 R2
- Windows Server 2012
- Windows Server 2008 R2 SP1
- Windows Server 2008 SP2
具体的には、オンプレミスのActive Directory環境またはハイブリッドAzure Active Directory環境下でActive Directoryを使用したシングルサインオン(SSO)を利用している場合、サービスやアプリケーションにサインインできない場合がある。純粋なAzure Active Directory環境では問題はない。
問題を解決するには、以下のパッチを適用する必要がある。
- Windows Server 2019:KB5008602
- Windows Server 2016:KB5008601
- Windows Server 2012 R2:KB5008603
- Windows Server 2012:KB5008604
- Windows Server 2008 R2 SP1:KB5008605
- Windows Server 2008 SP2:KB5008606
スタンドアロンの更新パッケージは、「Microsoft Update カタログ」で検索すれば入手可能。「Windows Server Update Services」(WSUS)に手動でインポートできる。「Windows Update」からは自動でインストールされないので注意したい。