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国産のWikiソフト「PukiWiki」が2年ぶりにバージョンアップ、「PHP 8.0/8.1」に対応

EUC-JP版をUTF-8へ変換するツールも用意

「PukiWiki」の公式サイト

 根強い人気を誇る国産のWikiソフト「PukiWiki」が3月30日、2年ぶりにバージョンアップされた。現在、公式サイトからv1.5.4を無償でダウンロード可能。

 「PukiWiki」は、訪問者も自由にページを編集できるコンテンツ管理システム(CMS)。ユーザーがそれぞれ情報を持ち寄って運営されている文学作品・有名人の私的ファンサイト、ゲームの攻略サイトなどでよく用いられている。オープンソースで開発されており、ライセンスは「GNU GPL v2.0」。

 「PukiWiki 1.5.4」は、「PHP 8.0」に対応。最新版の「PHP 8.1」でも動作が確認されており、モダンなPHP環境で運用できるようになった。ちなみに、「PukiWiki」は日本語マルチバイト対応モジュール(mbstring)対応の「PHP 4.1.0」以降であれば動作するという。

 そのほかにも、URLカスタマイズ機構が導入された。URL末尾に「.html」を付与したり、URL上に含まれるページ名の先頭から「?」を取り除くといったカスタマイズは「PukiWiki」導入時の定番だったが、それらが本体へ手を加えることなく実現できる。また、パスに日本語を含むURLが自動でリンクになるようになったとのこと。

 なお、「PukiWiki」にはUTF-8版とEUC-JP版が用意されているが、EUC-JP版は互換性維持のために用意されている。新たに設置する場合はUTF-8版が推奨されているので注意したい。EUC-JP版をUTF-8へ変換するツールも用意されている。