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2022年4月プレビューパッチ適用のWindows 11で一部「.NET Framework 3.5」アプリにトラブル

Microsoftが回避策を案内

Microsoftのドキュメントサイトにおけるアナウンス

 米Microsoftは5月3日(現地時間)、2022年4月のプレビュー更新プログラム「KB5012643」を適用したWindows 11環境で、一部の「.NET Framework 3.5」アプリで問題が発生したり、開けなくなったりする問題が発生していることを明らかにした。同社は現在、問題の解決に取り組んでいる。

 この問題は「Windows Communication Foundation」(WCF)や「Windows Workflow 」(WWF)といった「.NET Framework 3.5」オプションコンポーネントを利用しているアプリで発生する。影響するプラットフォームは「Windows 11 バージョン 21H2」のみで、サーバーOSには影響しない。

 回避策としては、「KB5012643」の削除がもっとも手軽だ。「設定」アプリの[Windows Update]セクションから[更新の履歴]画面へ進み、リストから「KB5012643」を探し出してアンインストールすればよい。

「設定」アプリの[Windows Update]セクション

 「KB5012643」をアンインストールできない場合は、[Windows の機能]ダイアログで「.NET Framework 3.5」と「WCF」を再度有効化することで問題を軽減することも可能。

[ファイル名を指定して実行]ダイアログで「OptionalFeatures」と入力して[Enter]キーを押すと[Windows の機能]ダイアログへアクセスできる

 コマンドラインの操作に慣れたユーザーであれば、管理者権限で起動した「コマンド プロンプト」で以下のコマンドを入力してもよい。上記の「.NET Framework 3.5」と「WCF」の再有効化と同じ効果を得られる。

dism /online /enable-feature /featurename:netfx3 /all
dism /online /enable-feature /featurename:WCF-HTTP-Activation
dism /online /enable-feature /featurename:WCF-NonHTTP-Activation