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Mozilla、「Firefox 101」をリリース ~新しいダウンロードオプションを追加

セキュリティ関連の修正は、CVE番号ベースで13件

「Firefox」v101.0

 Mozillaは5月31日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v101.0をリリースチャネルで公開した。「Firefox 101」では「prefers-contrast」メディアクエリを新たにサポート。ユーザーが視力に問題を抱えており、ハイコントラスト(もしくはローコントラスト)での閲覧を希望していることを開発者に通知できるようになった。開発者がハイコントラスト対応のスタイルシートを用意していれば、Webページをハイコントラストモードで閲覧できる。

 また、「Firefox」に登録されていないファイル形式(MIMEタイプ)をダウンロードする際の取り扱いをユーザー側で選べるようになった。「Firefox」はかつて毎回ファイルを保存するかを問うプロンプトを表示していたが、これが煩わしいとして、「Firefox 98」からは基本的に自動でダウンロードを開始し、その進捗をパネルに表示するスタイルを導入している。

 しかし、ファイルを保存するか、開くかを自分で選びたいというユーザーも一定数いたようだ。「Firefox 101」ではダウンロードの取り扱いをカスタムする設定画面が拡充され、指定されていないファイルタイプを「Firefox」がどう扱うかを指定するオプションが追加されている。

「Firefox 98」で導入されたダウンロードパネル
「Firefox 101」の設定画面に追加されたオプションと、ファイルを保存するかを問うプロンプト

 そのほかにも、ビデオ会議中で複数のマイクを同時に利用できるようになったとのこと。(アプリ側が対応していれば)会議中にマイクを切り替えられるようになるのが利点だ。

 セキュリティ関連の修正は、CVE番号ベースで13件。深刻度の内訳はMozillaの基準で上から2番目の「High」が8件、上から3番目の「Moderate」が4件、最低の「Low」が1件となっている。任意コードの実行などにつながるおそれがあるため、できるだけ早い対処が必要だ。

 デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7/8/10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。