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Windows 11にサインインできない問題 ~2022年8月プレビューパッチを適用した環境で

MicrosoftがKIRロールバックによる対応を実施

「Windows release health」におけるアナウンス

 米Microsoftは9月7日(現地時間)、Windowsにサインインできない問題があることを明らかにした。2022年8月のプレビュー更新プログラム「KB5016691」を適用したWindows 11環境で発生するという。

 この問題は、新規に「Microsoft アカウント」でユーザーを追加し、最初にサインインするときにのみ発生する。影響範囲はクライアントOS(Windows 11)のみで、サーバーOSには影響しない。また、「Active Directory」ドメインや「Azure Active Directory」のアカウントでも発生しない。

 同社は「KIR」(Known Issue Rollback)と呼ばれるロールバックシステムでこの問題への対策を実施済み。組織で集中管理されていない一般的な環境であれば、解決策が24時間以内に自動で適用される。

 「KB5016691」はオプションの更新プログラムで、自動にはインストールされない。そのため、この問題の影響を受けるユーザーは少ないとみられているが、もしトラブルに遭遇した場合は自動で解決されるのを待つとよい。デバイスを再起動すると、解決策がより早く適用されることがあるので、急いでいる場合は試してみるとよいだろう。

 組織で集中管理されているデバイスの場合は、特別なグループポリシーをインストールすることで解決が可能。グループポリシーは同社のサポートページよりダウンロードできる。