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「Microsoft Endpoint Configuration Manager」に脆弱性 ~Microsoftがパッチを公開

攻撃事例はまだないものの、手法はすでに明らかに

「CVE-2022-37972」のセキュリティアドバイザリ

 米Microsoftは9月20日(現地時間)、「Microsoft Endpoint Configuration Manager」になりすましの脆弱性(CVE-2022-37972)があることを明らかにした。本脆弱性を悪用した攻撃は確認されていないものの、手法はすでに公開されているとのことで警戒が必要だ。

 同社によると、「Configuration Manager」のクライアントプッシュインストールプロパティの[Allow connection fallback to NTLM]オプションに問題があり、以下の条件のいずれかで無効化していてもNTLM認証が行われてしまうという。

  • Kerberos認証に失敗した場合、クライアントプッシュアカウントは代わりにNTLM接続を試行する
  • すべての定義済みクライアントプッシュインストールアカウントでKerberos認証に失敗した場合、サイトサーバーコンピュータアカウントがNTLMを使用した接続を試行する

 この問題の深刻度は、CVSS 3のベーススコアで「7.5」(High)と評価されている。問題を解決するには、「KB15498768」を適用すればよい。「バージョン 2103」以降がインストールされていれば、コンソールの[更新プログラムとサービス]ノードから入手できる。