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プレビュー版Windows 11でSMB認証レートリミッターが既定有効化 ~Dev版 Build 25206

[プログラムから開く]ダイアログも新しく

「Windows 11 Insider Preview」Build 25206(rs_prerelease)がDevチャネルでリリース

 米Microsoftは9月21日(現地時間)、Windows 11の最新プレビュー版「Windows 11 Insider Preview」Build 25206(rs_prerelease)をリリースした。「Windows Insider Preview Program」のDevチャネルに参加しているユーザーは、「Windows Update」からアップグレードが可能。

 本ビルドでは、今年の春から導入されているSMB認証レートリミッターが既定で有効化された。これはSMB接続のユーザー名が知られてしまっている場合に、パスワードのブルートフォース(総当たり)攻撃でアクセス権を奪われてしまうのを防ぐための措置で、具体的にはNTLM認証に失敗すると2,000ミリ秒(2秒)の遅延が実装される。以前は1秒当たり300回のブルートフォース試行が可能だったとした場合、レートリミッターを有効にすると50時間かかることになる。

 そのほかにも、[プログラムから開く](Open with)ダイアログの新しいデザインがすべてのDevチャネル環境で利用できるようになった。また、外部ディスプレイでダイナミックリフレッシュレート(DRR)がサポートされ、電力を節約できるようになった。この設定を利用するには、可変リフレッシュレート(VRR)と120Hzに対応するモニターと「WDDM 3.1」ドライバーが必要。

[プログラムから開く](Open with)ダイアログの新しいデザイン

 なお、Devチャネルへ導入された新機能や改善は製品版に組み込まれず、そのままお蔵入りするケースもあるので留意しておきたい。また、本ビルドには以下に代表される既知の問題があるので、導入を考えている場合は注意。

  • 最新のフライトにアップグレードすると、一部で音声が機能しなくなるという報告を調査中
  • 最近のビルドでいくつかのアプリがクラッシュする報告を調査中
  • 【新規】「日付、時刻、タイムゾーンの設定が正しくありません」というメッセージが表示され、インストールが先に進めなくなる問題について調査中
  • 【新規】「このPCをリセットする」オプションを使用してPCをリセットすると、リセット後にUWPアプリが壊れます。Builds 25201以降でリセットが必要な場合は、ファイルを手動でバックアップし、ISOイメージファイルでクリーンインストールする必要がある

 一部環境でPCを起動するたびに「OneDrive」セットアップが許可を求めてくる問題は解決されたとのこと。