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「SMB 1.0」サポート廃止は最終段階 ~プレビュー版Windows 11 Homeで既定無効に

将来的にはバイナリも削除。古いNASを使い続けているユーザーは注意

公式コミュニティサイト「 Microsoft Tech Community」におけるアナウンス

 米Microsoftは4月19日(現地時間)、Windows環境における「SMB 1.0」のサポート廃止が最終段階に入ったと発表した。互換性維持のため「SMB 1.0」が唯一残っていた「Home」エディションでも、既定で無効化される。

 「SMB」(Server Message Block)は、Windowsのファイル共有プロトコル。現在ではOSを問わず用いられており、NASでの採用も多い。

 「SMB 1.0」はWindows 2000/XPの時代に用いられていた古いバージョンで、「バージョン 1709」(Fall Creators Update、RS3)以降のWindows 10/Serverには基本的に含まれていない。しかし、「SMB 1.0」にしか対応しないコンシューマー・中小企業向けNASがまだ多く稼働していたこととから、「Home」と「Pro」エディションに限り「SMB 1.0」クライアントを残し、15日間のアップタイムの間に「SMB 1.0」の送信が確認されなかった場合に自動でアンインストールするという措置がとられていた。ただし、この措置も「Pro」エディションでは「バージョン 1809」で終了している。

 つまり、「SMB 1.0」が残っている環境は現在「Home」エディションを残すのみであったが、今回それも打ち切られることがアナウンスされた。「Windows 11 Insider Preview」のDevチャネルの「Home」エディションをインストールした場合、「SMB 1.0」はデフォルトでインストールされなくなる。「Windows 11」の次期機能アップデートでは、これが標準となる見込みだ。

 とはいえ、「SMB 1.0」がまったく利用できなくなるわけではない。[Windowsの機能の有効化または無効化]ダイアログからインストールすることはこれまで通り可能だ。ただし、将来的には「SMB 1.0」バイナリは削除される予定なので、できるだけ早めに古いNASをリプレースする計画を立てておきたい。

[ファイル名を指定して実行]ダイアログ([Windows]+[R]キー)で「OptionalFeatures」を実行して[Windowsの機能の有効化または無効化]ダイアログへアクセス
「SMB 1.0」関連の機能を有効化できる