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「Cygwin 3.6」が公開 ~「SMB 1.0」廃止にかかわる変更や新しいAPIコールなど

Windows上に擬似的なUNIX環境を構築する互換レイヤー

「cygwin 3.6.0-1」が公開

 Windows上に擬似的なUNIX環境を構築する互換レイヤー「Cygwin」の最新版「Cygwin 3.6」(cygwin 3.6.0-1)が、3月18日にリリースされた。

 本バージョンでは最新のWindowsバージョンで「SMB 1.0」が最終的に廃止され、既定ではインストールされなくなったことをうけ、Windowsの「エクスプローラー」と同様、ネットワークサーバーの列挙には「ネットワーク探索」が用いられるようになった。古いNASとの接続に問題が出る可能性がある。

 そのほかにも、新しいAPIコールがいくつか追加された。

  • getlocalename_l
  • fdclosedir, posix_getdents
  • setproctitle
  • timespec_get
  • tcgetwinsize, tcsetwinsize
  • posix_close

 パイプ処理の再設計やAVX/AVX2/AVX-512命令に関する改善、CPUコアの増加などを考慮したPIDの拡張(65,536から419,4304へ)、ARM64上でのエミュレーション実行でハングしていた問題の解決なども行われている。