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「AutoHotkey」がv2.0.0に ~ホットキーでWindowsやアプリの操作を自動化するツール

マクロ言語の構文が改善、ただし後方互換性はなし

「AutoHotkey」がv2.0.0に

 ホットキーでWindowsやアプリケーションを自由自在に操作できる高機能なスクリプト実行環境「AutoHotkey」が12月21日(日本時間)、v2.0.0へとアップデートされた。初のメジャーバージョンアップとなる。

 「AutoHotkey」(AHK)は、ユーザーが繰り返し行うタスクを自動化するためのマクロを開発できるWindows向けのユーティリティおよびそのマクロ言語。オープンソースで開発されており、ライセンスは「GNU GPL v2」となっている。

 v2.0では、言語とコマンドセットの使いやすさおよび利便性の向上が図られた。構文の一貫性を重視し、癖のある文法を排除したことにより、他の言語を利用したことのある開発者にとっても馴染みやすく、「罠」の少ない構文となっているという。

 一方で、後方互換性は犠牲となっており、v1.1のために書かれたスクリプトは基本的に動作せず、改修の必要がある。もっとも、v2.0-beta.4以降はv1.1とサイドバイサイド(同じ環境に共存させること)でインストールできるようになっており、どちらのバージョン向けのスクリプトであっても、あまり手間をかけずに動作させることができるという。

 なお、v2.0ではWindows XP/Vistaのサポートが打ち切られているので注意。対応OSはWindows 7以降となっている。

 また、執筆時現在、v2.0.0のバイナリは「Microsoft Defender ウイルス対策」によってマルウェア判定される。おそらく誤検知だと思われるが、確認が取れるまでは利用を控えたほうがよいだろう。

「Microsoft Defender SmartScreen」や「Microsoft Defender ウイルス対策」によってマルウェア判定される