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無償RPAツール「Power Automate for desktop」の2023年1月更新、UIセレクターを強化

レガシー拡張機能はアップデートを

デスクトップ版「Power Automate」の1月更新

 米Microsoftは1月9日(現地時間)、デスクトップ版「Power Automate」(Power Automate for desktop)の2023年1月アップデート(v2023.2)を発表した。数多くの機能の強化や改善が行われている。

 なかでも注目したいのは、テキストベースのUIセレクターが導入されたことだ。デスクトップアプリの場合はName属性、Webページの場合はText属性の値に応じた処理を記述できるようになる。「等しい」(is equal to)や「含まれる」(contains)などの演算子を利用したり、ハードコードされた値ではなく変数と比較することも可能で、処理の自由度が高まる。

テキストベースのUIセレクターが導入

 そのほかにも、ログイン時に証明書チェックを行うことによりセキュリティを強化。レジストリを編集して、フローの実行中にエラーが発生した場合にスクリーンショットを撮影しないようにする機能も導入された。

 また、「SharePoint」コネクターのアクションが拡充され、ファイルの操作やリストビューの取得といった処理が行えるようになっている。

 デスクトップ向け「Power Automate」は、人間がマウスやキーボードで行っていた定型操作を自動化するRPAツール。現在同社のWebサイトから無償でダウンロード可能で、Windows 10ユーザーならば追加費用なしで利用できる。Windows 11には標準で含まれている。

 なお、ブラウザー拡張機能が「Manifest V3」(MV3)へ移行する関係で、拡張機能のアップデートが必要となることがある。従来のレガシーバージョンでも当面の間は動作するが、6月以降は動作しなくなる可能性があるため、早めの対処をお勧めする。

レガシー拡張機能のアップデートを