ニュース

フリーのRPAツール「Power Automate for desktop」2022年12月更新、ブラウザー拡張機能が「Manifest V3」に

UI要素を指定するセレクターにはシンタックスハイライトを追加

デスクトップ版「Power Automate」の12月更新

 米Microsoftは12月9日(現地時間)、デスクトップ版「Power Automate」(Power Automate for desktop)の2022年12月アップデート(v2.27)を発表した。今回のアップデートでは「Microsoft Edge」「Google Chrome」向けの拡張機能が新しくなり、「Manifest V3」ベースとなった。

 「Manifest V3」は、Webブラウザー拡張機能の新しい仕様。現行の「Manifest V2」が強力過ぎて、ユーザー・ブラウザー側からのコントロールが難しかった点を見直し、プライバシー保護とセキュリティを改善したほか、パフォーマンスの改善も図られている。「Manifest V2」はいずれ廃止される予定なので、「Manifest V3」移行により今後も長く使えるようになるのは安心できる要素といえるだろう。

 なお、Edge/Chrome用の拡張機能は「Power Automate」のインストールおよびアップデート時に自動でインストールされる。フリー版の編集画面にある[ツール]-[ブラウザー拡張機能]メニューからアドオンストアへジャンプし、手動でインストールすることも可能だ。

フリー版の編集画面にある[ツール]-[ブラウザー拡張機能]メニューからアドオンストアへジャンプし、手動でインストールすることも

 そのほかにも、セレクターのパースがサポートされた。UI要素を選択する際、その要素を指定するセレクター構文でシンタックスとエラーがハイライトされるようになり、編集を誤った個所を簡単に特定できるようになった。

UI要素を指定するセレクター構文でシンタックスとエラーがハイライトされるように

 デスクトップ向け「Power Automate」は、人間がマウスやキーボードで行っていた定型操作を自動化するRPAツール。現在同社のWebサイトから無償でダウンロード可能で、Windows 10ユーザーならば追加費用なしで利用できる。Windows 11には標準で含まれている。