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「Microsoft Edge」もアドオンの「Manifest V3」移行を本格化

一方で、少なくとも2024年1月までは企業での「Manifest V2」利用を保証

公式ブログ「Microsoft Edge Blog」

 米Microsoftは12月5日(現地時間)、「Microsoft Edge」における「Manifest V3」対応のスケジュールを公式ブログ「Microsoft Edge Blog」で明らかにした。「Chromium」プロジェクトの状況と拡張機能開発者からのフィードバックを考慮しながら、独自のスケジュールで移行を進めていくという。

 「Manifest V3」(MV3)は、拡張機能の新しい仕様。プライバシーとセキュリティ、パフォーマンスの強化が図られており、ユーザーがより拡張機能をコントロールできる点がメリットだが、一方で広告ブロッカーなどへの影響が懸念されている。そのためブラウザーベンダーによって取り組みに多少の違いが出ているが、基本的には「Google Chrome」だけでなく「Firefox」でも対応がなされる見込みだ。

 Microsoftは2020年10月、「Edge」で「MV3」への対応を表明。すでに2022年7月11日から「Microsoft Edge Add-ons」で新規の「MV2」拡張機能の受け付けを停止している。ちなみに、「Chromium」(Google Chrome)で先日発表された移行スケジュールは以下の通りとなっている。

  • 2023年1月:Canary、Dev、Betaの各チャンネルで「MV2」拡張機能のサポートを無効化するテストが実施される場合がある
  • 2023年6月:Stable(安定版)を含むすべてのチャンネルで「MV2」拡張機能のサポートを無効化するテストが実施される場合がある
  • 2024年1月:「MV2」拡張機能の実行を許可する企業向けポリシーのサポートを終了

 「Edge」の場合、「MV2」拡張機能の実行を停止する時期は未定。少なくとも2024年1月までは、企業向けポリシーを使って「MV2」拡張機能を実行できることが保証される。

 加えて、拡張機能の「MV3」移行を支援するため、以下の施策を実施するとのこと。

  • 開発者の認証にかかる時間を短縮するためのシステム投資(クローズドパイロット実施中)
  • ユーザーが安全な拡張機能のみを入手できるようにするための認証プロセスの改善
  • アドオンのアップロードと公開を自動化するPublish APIの提供など、Edge拡張機能の管理にかかる開発者の労力を最小限に
  • 拡張機能の開発者がPartner Centerでユーザーレビューに回答できるように