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Firefoxが「Google Chrome」とのアドオン互換性を強化 ~「Firefox 126」より実施中

「Manifest V3」対応をアップデート。「Manifest V2」サポートも堅持

Android版「Firefox 128」のアドオンマネージャーに導入予定の新しい権限UI

 Mozillaは5月14日(米国時間)、「Firefox」における「Manifest V3」アップデートの内容を公開した。「Manifest V3」(MV3)は拡張機能の新仕様で、APIの簡素化と統合、セキュリティとプライバシー保護の強化、モバイルプラットフォームへの対応改善などのメリットがあり、「Firefox 109」から既定で有効化されている。

 先日リリースされた「Firefox 126」では「Google Chrome」拡張機能の移植APIが強化されており、以下の2点が変更されている。

  • 「Manifest V3」で「webRequest.onAuthRequired」権限をリクエストするにあたり、「Chrome」との互換性を提供するために「webRequestAuthProvider」権限をサポート
  • 「options_page」マニフェストキーは、「Chrome」拡張機能との互換性向上のために「options_ui」キーのエイリアスとして提供

 加えて、来月リリース予定の「Firefox 127」ではデスクトップとモバイルの両方でMV3ホストの権限を更新。7月の「Firefox 128」ではオプションの権限を制御するために必要なUIを実装し、「Firefox 127」で対応したホスト権限をAndroidで利用できるようにするという。

 この取り組みが完了すれば、アドオン開発者が複数のWebブラウザーに対応した拡張機能を開発しやすくなる。「Firefox 127」以降、ユーザーが拡張機能をインストールする際に「MV3」ホスト権限を許可することを求められるが、あとから取り消すのも簡単だ。

 なお、「Web Request API」は引き続きサポートされる。「MV2」が非推奨となる予定もないとのこと。