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zstd圧縮に対応した「Firefox 126」、追跡コードを除いてURLをコピーする機能も強化

セキュリティ関連の修正は16件

「Firefox」v126.0

 Mozillaは5月14日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v126.0をリリースチャネルで公開した。メジャーバージョンアップとなる「Firefox 126」では、[サイト追跡を除いてコピー]機能が強化。ネストされたURLからパラメーターを削除できるようになった。300以上のトラッキングパラメーターにも追加対応しているという。

[サイト追跡を除いてコピー]機能

 また、データ圧縮メカニズムとして「Zstandard」(zstd)がサポートされた。従来のBrotliやgzipに代わるアルゴリズムで、より低負荷でより高い圧縮レベルを実現できる。すでに「Facebook」などで多用されているとのことで、普及が進めばサーバー負荷の低減が期待できるだろう。「Google Chrome」でも対応済みだ。

 そのほかにも、以下の改善が行われている。

  • カタロニア語への翻訳
  • M3プロセッサー搭載のMacデバイスでAV1ハードウェアデコードアクセラレーションを有効化
  • 検索機能の開発のために広く情報を得るため、カテゴリー別の検索回数を集計するテレメトリーを追加。特定ユーザーとの紐付けは行われず、データが第三者と共有されることもない

 一方で、「Firefox 125」で導入されたURLペーストサジェスト機能は一時的に無効化されたとのこと。パフォーマンス上の問題があったようだ。

 セキュリティ関連の修正は、16件。深刻度の内訳はMozillaの基準で4段階中上から2番目の「High」が2件、3番目の「Moderate」が9件、最低の「Low」が5件となっている。できるだけ早めにアップデートしておきたい。

 デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。