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「Google Chrome 123」が正式公開 ~「zstd」データ圧縮などを新たにサポート
セキュリティ関連の修正は全12件
2024年3月21日 09:15
米Googleは3月19日(現地時間)、デスクトップ向け「Google Chrome」の安定(Stable)チャネルをアップデートした。Windows/Mac環境にはv123.0.6312.58/.59が、Linux環境にはv123.0.6312.58が順次展開される。
「Chrome 123」では、先日導入された3つの生成AI機能(タブオーガナイザー、テーマの作成、執筆の補助)が一部のユーザーで既定有効となる。試験フラグを有効にしなくても利用可能だ。ただし、これは米国のユーザーが対象で、日本をはじめ他の地域ではまだ展開されていない。
そのほかにも、新規タブページに他のデバイスで開いているタブを提案するカードが追加される(一部環境より順次展開)。また、データ圧縮メカニズムとして「Zstandard」(zstd)が追加サポート。開発者向けにも以下の機能が導入される。
- light-dark():カラースキームをユーザーの好みの明暗モードに合わせるCSS関数
- Long Animation Frames API:Long Tasks APIの強化版で、ユーザーインターフェース更新のボトルネックを明らかにするのに役立つ
- Service worker Static Routing API:特定のリソースパスを取得する方法を宣言的に記述。サービスワーカーの介在が不要なパスでは、それをバイパスできるようになる
- 「display-mode」の「picture-in-picture」値:ピクチャーインピクチャーモードに適用するCSSを記述
- フォーム要素の縦書き:「Chrome 123」で展開を完了
なお、セキュリティ関連の修正は全12件。そのうちCVE番号が公開されている脆弱性は7件で、深刻度の内訳は「High」が1件、「Medium」が5件、「Low」が1件となっている。いまのところ、悪用の報告はないようだ。そのほかにも、内部監査やファジングで発見された不具合も修正されているとのこと。
デスクトップ向け「Google Chrome」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。すでにインストールされている場合は自動で更新されるが、設定画面(chrome://settings/help)にアクセスすれば手動でアップデートすることもできる。