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「Firefox」はMV2/webRequestも堅持 ~一方でAndroid版も「Manifest V3」対応へ

「Chrome」との互換性を強化しつつも、「Firefox」独自要素も維持

公式ブログ「Mozilla Add-ons Community Blog」

 Mozillaは6月13日(米国時間)、公式ブログ「Mozilla Add-ons Community Blog」で、「Firefox 127」における「Manifest V3」(MV3)関連のアップデートを明らかにした。先日案内された「Google Chrome」とのアドオン互換性向上策のほかにも、いくつかの改善が行われている。

  • MV2拡張機能の「_execute_browser_action」コマンドに関連付けられたキーボードショートカットのカスタマイズが、同じ拡張機能をMV3へ移行する際に自動で「_execute_action」コマンドに関連付けられるように。エンドユーザーは違和感なくMV3拡張機能へ移行できる
  • 「declarativeNetRequest」の「getDynamicRulesとgetSessonRules」APIメソッドが、追加の「ruleIds」フィルターをパラメーターとして受け付けるように。ルールの制限が他のブラウザーで実施されている制限と一致するように緩和された

 アドオンチームは「Firefox 128」でさらに「Chrome」との互換性強化に取り組む考え。それと同時にAndroid版「Firefox」でもMV3がサポートされる予定だ。

 なお、アドオンチームは以下の点も強調している。

  • 「webRequest」APIは「Firefox」で非推奨としない
  • MozillaはMV2を廃止する予定はない

 これらは「Chrome」と方針を異にする点だが、アドオン開発者やユーザーからの支持が厚く、当面は維持されるものと思われる。