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「Firefox 127」が安定版に ~OS再起動後の自動復帰、重複タブの一掃コマンドを追加
セキュリティ関連の修正は15件
2024年6月12日 16:56
Mozillaは6月11日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v127.0をリリースチャネルで公開した。メジャーバージョンアップとなる「Firefox 127」では、Windowsを再起動した際に「Firefox」を自動で実行するよう設定できるようになった。Mozillaは「Firefox」の自動起動を設定することでブラウザー中心のデジタルルーチンの効率が最適化され、手動による起動の遅延がなくなり、すぐにWebへアクセスできるようになるとしている。
さらに、メディア要素(img、audio、video)がHTTPSページに読み込まれている場合、「Firefox」はそれをHTTPからHTTPSへのアップグレードを自動で試みるようになった。HTTPSページにHTTPのメディア要素が埋め込まれている場合(混合コンテンツ)、従来はアドレスバーの鍵アイコンに警告サインが表示されていたが、HTTPSへのアップグレードであればこのサインは表示されない。アップグレードに失敗する場合、メディアはブロックされる。
そのほかの変更は、以下の通り。
- rel="dns-prefetch"リンクヒントによるHTTPSドキュメントのDNSプリフェッチを最適化し、有効にする作業を完了。Web開発者は、先行して解決されるべき重要な資産のドメイン名を指定できるように
- タブバーの「List all tabs」ウィジェットまたはタブコンテキストメニューから利用できる[Close duplicate tabs]コマンドで、ウィンドウ内の重複したタブをすべて閉じることができるように
- 「Firefox」のパスワードマネージャー(about:logins)に保存されたデータにアクセスする際、OSのパスワードなどが必要になることがある。Windows/Macで有効
セキュリティ関連の修正は、15件。深刻度の内訳はMozillaの基準で4段階中上から2番目の「High」が4件、3番目の「Moderate」が8件、最低の「Low」が3件となっている。できるだけ早めにアップデートしておきたい。
デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。