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「応答不可モード」で「重要な通知」の内容が露出する問題、改善へ
Dev版「Windows 11」Build 23430でテスト
2023年4月10日 15:57
米Microsoftは4月7日(現地時間)、「Windows 11 Insider Preview」Build 23430をDevチャネルでリリースした。対応する開発キット(SDK)もダウンロード可能。本ビルドにおける変更は比較的軽微だが、注目すべきポイントがいくつか含まれている。
まず、「応答不可モード」を無視して送られてくる「重要な通知」のプライバシーを改善。内容をトーストに直接表示せず、ボタンのクリックで初めて表示する仕様に変更された。「重要な通知」はBuild 22546以降でサポートされており、指定したアプリが送る緊急または重要な通知に関してのみ「応答不可モード」を中断できる仕組みだ。
「応答不可モード」はアプリを全画面で利用するときやゲームをプレイしている間は自動で有効化される。ディスプレイを複製しているときにも同様だが、この仕様では、たとえば聴衆の前でプレゼンテーションをする際に「重要な通知」の内容が露出してしまう可能性があった。
通知の性質上、本人にとって重要な内容が含まれている可能性があり、看過できない事態だ。かといって通知トースト自体を抑制してしまうのは「重要な通知」機能の主旨に反する。そのため、折衷案としてこのような改善策がとられたのだろう。
また、「設定」画面には[Alt]+[Tab]キーや「スナップ アシスト」で表示されるタブを最新の20個に制限するオプションが導入された(編集部未確認)。開発者向けとして、タスクバーの右クリックメニューでタスクを終了するオプションも追加されている。ただし、このオプションは本ビルドでは機能しない。将来のフライトで修正されるとのこと。
「Windows Insider Preview」は、製品としてリリースされる前のプレビュー版のOSを試すことのできるパイロットプログラム。なかでもDevチャネルは開発チームのアイデアを試す場となっており、さまざまな新機能に触れることができる。
ただし、ここで試される機能はあくまでも実験的なもので、製品版に導入されるとは限らない。また、製品ビルドに比べると不安定なので、利用の際は注意したい。