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ピザ付き「エクスプローラー」がDev版「Windows 11」へ展開拡大、新しいギャラリービューも【6月30日追記】

Build 23435がリリース

「Windows 11 Insider Preview」Build 23435(ni_prerelease)がDevチャネルでリリース

 米Microsoftは4月14日(現地時間)、「Windows 11 Insider Preview」Build 23435をDevチャネルでリリースした。対応する開発キット(SDK)もダウンロード可能。本ビルドでは「WinUI 3」ベースの新しい「エクスプローラー」がより広範囲に展開されたほか、ギャラリービューが追加されている。

 Microsoftは「エクスプローラー」を「Windows App SDK」ベースへ刷新することを計画している。機能上の変化はないが、ユーザーインターフェイスは「WinUI 2」ではなく、「WinUI 3」が用いられているという。新しい「エクスプローラー」であるかどうかは、ツールバーの「ピザ」アイコンで見分けることが可能。

新しい「エクスプローラー」はツールバーに「ピザ」アイコンがある

 「ギャラリー」(Gallery)は、「エクスプローラー」による写真コレクションへのアクセスを容易にするために新設されたビュー。内容は「フォト」アプリの「すべての写真」ビューと同じで、最近撮影された写真を一覧したい場合に便利だ。「ギャラリー」に表示するフォルダーは、ユーザー側でコントロールすることもできる。

「エクスプローラー」による写真コレクションへのアクセスを容易にするために新設された「ギャラリー」ビュー

 また、この「ギャラリー」ビューはファイル選択ダイアログでも利用可能。メールに写真を添付したり、SNSへ写真を投稿する際などにも利用できる。

「ギャラリー」ビューはファイル選択ダイアログでも利用可能

 なお、「ギャラリー」ビューは一部環境から段階的に展開される。すぐに利用できるとは限らないので注意したい。

 そのほかにも、[スタート]画面のプロファイル画像に表示されるバッジで、新しいバリエーションがテストされる。ローカルユーザーアカウントでサインインしているユーザーに対し、「Microsoft アカウント」によるサインインの利点を訴求していくとのこと。

[スタート]画面のプロファイル画像に表示されるバッジで新しいバリエーションがテスト

 また、「ナレーター」の繁体字中国語対応の強化や、プレゼンスセンサー(人やモノの存在を感知する器機)向けのプライバシー設定とAPIの導入なども行われている。

プレゼンスセンサー向けのプライバシー設定とAPI

 「Windows Insider Preview」は、製品としてリリースされる前のプレビュー版のOSを試すことのできるパイロットプログラム。なかでもDevチャネルは開発チームのアイデアを試す場となっており、さまざまな新機能に触れることができる。

 ただし、ここで試される機能はあくまでも実験的なもので、製品版に導入されるとは限らない。また、製品ビルドに比べると不安定なので、利用の際は注意したい。

[2023年6月30日追記] 「WinUI 3」ベースの「エクスプローラー」は6月29日付でベータチャンネルに配信されたBuild 22631.1972に実装された。