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「Windows Subsystem for Android」がピクチャーインピクチャーに対応

リソース消費の低減とアプリの起動速度を両立させたモードも

「Windows Subsystem for Android」

 米Microsoftは4月11日(現地時間)、「Windows Subsystem for Android」のアップデートを発表した(v2303.40000.3.0)。まずは「Windows 11 Insider Preview」の各チャネルで展開される。

 「Windows Subsystem for Android」(WSA)は、Windows 11で「Amazon アプリストア」からAndroidアプリ・ゲームをインストール・実行できるようにする技術「Android Apps on Windows 11」の基盤。Linuxカーネルと「Android 13」、「Hyper-V」仮想マシン、ARM向けバイナリをIntel/AMDデバイスで動作させる「Intel Bridge Technology」(Intelと共同開発)などが含まれており、キーボード操作をゲームパッドへ変換するといった互換性(Shim)機能なども担う。「WSA」で実行したAndroidアプリはWindowsアプリと同様、独立したウィンドウをもち、自由にリサイズやスナップが行える。

 今回のアップデートでは、「ピクチャーインピクチャー」(PIP)をサポート。アプリが対応していれば、アクティブでない状態でもデスクトップの隅にビデオを表示したままにしておける。

 そのほかにも、以下の改善が施された。

  • サブシステムのリソース設定に[部分的に実行中]を追加。「必要時」(既定)よりもアプリがすばやく起動するが、[継続]よりもリソース消費量を抑えることができる
  • Linuxカーネルを5.15.78にアップデート
  • プラットフォームの信頼性向上
  • 「Android 13」のセキュリティアップデート
サブシステムのリソース設定に[部分的に実行中]を追加