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「Windows Subsystem for Android」2023年5月更新、メモリの割り当て量を調整可能に

Androidアプリをインストールする前にウイルス対策ソフトでスキャンするオプションも

「Windows Subsystem for Android」2023年5月アップデート。インストール前にウイルス対策ソフトでスキャンするオプション

 米Microsoftは5月11日(現地時間)、「Windows Subsystem for Android」の2023年5月アップデートを発表した(v2304.40000.5.0)。まずは「Windows 11 Insider Preview」プログラムの各チャネルで展開される。

 「Windows Subsystem for Android」(WSA)は、Windows 11環境で「Amazon アプリストア」のAndroidアプリ・ゲームをインストール・実行できるようにする技術「Android Apps on Windows 11」の基盤。キーボード操作をゲームパッドへ変換するといった互換性(Shim)機能なども担う。

 本機能は「Amazonアプリストア」をセットアップする際にインストールされる。「WSA」で実行したAndroidアプリはWindowsアプリと同様、独立したウィンドウをもち、自由にリサイズやスナップが行える。

 今回のアップデートでは、アプリパッケージの検証処理を追加。インストール前にウイルス対策ソフトでパッケージがスキャンされるようになり、従来よりも安心してアプリ・ゲームを楽しめるようになった。なお、このオプションは無効化することも可能。

 そのほかにも、以下の改善が施されている。

  • Androidに割り当てるメモリ量を設定できる機能を追加
  • 「Android AppLink」をサポート。特定のURLを開く際、それにAndroidアプリが割り当てられていれば、WebブラウザーではなくAndroidアプリを起動する
  • Linuxカーネルを5.15.94へアップデート
  • 信頼性とパフォーマンスの向上
Androidに割り当てるメモリ量を設定(メモリ32GBを搭載する検証環境の場合、既定は6GB)