ニュース

「Microsoft Store」にもAIのパワーを、Androidアプリの提出も全開発者に開放

開発者向け年次カンファレンス「Microsoft Build 2023」でアナウンス

AIがユーザーにピッタリのアプリをキュレーションしてくれる「AI Hub」

 米Microsoftは5月23日(現地時間)、「Microsoft Store」にAI技術を導入すると発表した。AIがユーザーにピッタリのアプリをキュレーションしてくれる「AI Hub」、ユーザーのレビューをAIが要約してくれる機能などが間もなく追加されるという。開発者向けには、アプリの検索タグをAIが生成し、ユーザーが検索しやすいようにする機能が導入される予定。

ユーザーのレビューをAIが要約してくれる機能

 また、AIを伴わない改善も投入していくとのこと。たとえば自作のアプリを宣伝できる「Microsoft Store Ads」は、「Microsoft Store」の検索結果だけでなく「Bing」(bing.com)にも表示されるようになる。来月からは対象市場も拡大され、「Microsoft Advertising」がサポートする米国市場だけでなく、世界150以上の地域に拡大される。

「Microsoft Store Ads」は、「Microsoft Store」の検索結果だけでなく「Bing」(bing.com)にも表示されるように

 また、Windows 10/11のバックアップ・復元機能が強化され、新しいWindows 11デバイスへ移行する際に[スタート]画面やタスクバーにあったアプリアイコンが復元されるようになる。これにより、ユーザーが新しいデバイスを購入したときにアプリの再インストールが不要となり、ユーザーをアプリにつなぎとめることができる。

Windows 10/11のバックアップ・復元機能が強化

 さらにPWAやWin32アプリを公開する開発者が増え続けていることをうけ、PWAアプリ内購入への対応強化、Win32アプリの認証テストの迅速化が行われる。Androidアプリを提出できる開発者の条件も緩和され、「Amazon アプリストア」にアカウントを持つ開発者であれば、誰でもWindows 11デバイス向けにアプリを公開できるようになる。

 「Windows Subsystem for Android」では「Android 13」のサポート、起動・実行時のパフォーマンスの向上、ピクチャーインピクチャーへの対応Androidに割り当てるメモリ量を調整する機能の追加をはじめとする継続的など実施しており、初期バージョンよりも快適にAndroidアプリを実行可能だ。