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「Thunderbird 115.3.0」が公開 ~脆弱性と不具合への対応のみのアップデート

5件の脆弱性を修正、最大深刻度は「high」

「Thunderbird」v115.3.0

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」v115.3.0が、9月26日(米国時間)に公開された。本バージョンは脆弱性と不具合の修正のみの小規模なアップデートとなっている。5件の脆弱性が修正されており、最大深刻度は同社の基準で2番目に高い「high」。

 そのほか、以下の不具合が修正されている。

  • ホスト名がドット (「.」) で終わるプロファイルをインポートできなかった
  • メッセージ プレビューでメッセージ ヘッダーが表示されないことがある
  • 既存フォルダーの「type」フラグを設定しても、子や孫フォルダーが統合フォルダーに追加されない・すべての一時メール ファイルが削除されないことがあり、メッセージの送信が妨げられる
  • メッセージ作成ウィンドウのステータスバーを非表示にできなかった
  • メッセージのプレビューでヘッダーが明滅する
  • OAuth2が「Thunderbird 102.6.1」以前で作成された一部のプロファイルで機能しない
  • 縦型ビューで復号化された件名がメッセージリストに省略記号 (「...」) として表示される
  • 圧縮されたアドレスの設定(mail.showCondensedAddresses)を使用するとメッセージリストに圧縮されたアドレスが表示されない
  • UTF-8を有効化したIMAPでスパムフォルダーに非ASCII名を割り当てられない
  • 画像の読み込みが完了するまでメッセージヘッダーが表示されず、大きな画像を含むメッセージで顕著な遅延が発生する
  • 大きなSVG形式のファビコンがRSSフィードに表示されない
  • コンテキストメニュー項目にホバー背景色が表示されない

 「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在、公式サイト「thunderbird.net」からダウンロード可能。Windows版はWindows 7以降をサポートしており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。