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「Android 11」以降に致命的なリモートコード実行の脆弱性 ~Googleが月例更新を公表

デバイスメーカーからアップデートが提供されたらできるだけ早めの適用を

Androidにセキュリティアップデート

 米Googleは2月5日(現地時間)、Android OSの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表された脆弱性の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。デバイスメーカーからアップデートが提供されたら、できるだけ早めに適用しておきたい。

 Android OSのセキュリティ更新プログラムは毎月「2024-xx-01」と「2024-xx-05」という2つのセキュリティレベルに分けられている。

 「01」は対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセットとなっている。修正範囲に制限を設けることで、迅速にユーザーへアップデートを提供できるように配慮したもの。「05」はそれ以外の問題にも対処した、いわば完全版だ。

セキュリティ更新プログラムレベル「2024-02-01」

 「2024-02-01」は、以前に修正された問題に加え、新たにFrameworkで9件、Systemで6件の脆弱性が修正された。「Google Play」システムのアップデート(Project Mainline)経由で配信されるセキュリティ修正はない。

 このうち、システムにおけるリモートコード実行の脆弱性(CVE-2024-0031)は深刻度が「Critical」と評価されており、警戒が必要。「Android 11」から「Android 14」までのバージョンに影響する。

セキュリティ更新プログラムレベル「2024-02-05」

 「2024-02-05」は、すべての問題に対処した完全版で、「2024-02-01」での修正に加え、Arm componentsで3件、MediaTek componentsで9件、Unisoc componentsで2件、Qualcomm componentsで4件の脆弱性が解決されている。深刻度の評価は最高で「High」。

 加えて、Qualcommのクローズドソースコンポーネントでも多くの問題が修正されている。