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今年最初のAndroid月例セキュリティ更新、ローカル特権昇格の問題などが修正

デバイスメーカーからアップデートが提供されたらできるだけ早めの適用を

Androidにセキュリティアップデート

 米Googleは1月3日(現地時間)、Android OSの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表された脆弱性の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。デバイスメーカーからアップデートが提供されたら、できるだけ早めに適用しておきたい。

 Android OSのセキュリティ更新プログラムは毎月「2024-xx-01」と「2024-xx-05」という2つのセキュリティレベルに分けられている。

 「01」は対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセットとなっている。修正範囲に制限を設けることで、迅速にユーザーへアップデートを提供できるように配慮したもの。「05」はそれ以外の問題にも対処した、いわば完全版だ。

セキュリティ更新プログラムレベル「2024-01-01」

 「2024-01-01」は以前に修正された問題に加え、新たにFrameworkで5件、Systemで5件の脆弱性が修正された。深刻度の評価は、最大で「High」。

 このうち、メディアコーデックの脆弱性「CVE-2024-0018」に対する修正は「Google Play」システムのアップデート(Project Mainline)経由でも実施されるとのこと。システムをアップデートできない場合でも、迅速にセキュリティ対策が行える。

セキュリティ更新プログラムレベル「2024-01-05」

 「2024-01-05」はすべての問題に対処した完全版で、「2024-01-01」での修正に加え、Arm componentsで2件、Imagination Technologiesのコンポーネントで1件、MediaTek componentsで2件、Unisoc componentsで10件、Qualcomm componentsで8件の脆弱性が解決されている。深刻度の評価は最高で「High」。

 加えてQualcommのクローズドソースコンポーネントでも、深刻度「Critical」3件を含む多くの問題が修正されている。