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「Android Studio Hedgehog」(2023.1)が安定版に ~新しい消費電力プロファイラーなどを追加
Androidアプリを開発するためのオフィシャル開発環境
2023年12月7日 11:05
米Googleは11月30日(現地時間)、「Android Studio Hedgehog」(2023.1)を安定版としてリリースした。対応OSはWindows/Mac/Linux/Chrome OSで、現在Android開発者向けのサイト「Android Developers」から無償でダウンロード可能。Windows版向けは64bit版のWindows 8以降で利用できる。
「Android Studio」は、Androidアプリを開発するためのオフィシャル開発環境。各バージョンにはAから順に動物の名前が愛称として付けられているが、本バージョンでは「ハリネズミ」(Hedgehog)が採用されている。「2023.1」は、ベースとなっているIntelliJ社の開発環境のバージョンを表す。
「Android Studio Hedgehog」(2023.1)では統合開発環境のプラットフォームアップグレードに加え、アプリのパフォーマンスとバッテリ寿命を向上させるのに役立つパワープロファイラーを搭載。「Android SDK Upgrade Assistant」で「Android 14」(API レベル 34)へ簡単にアップグレードできるようになった。
また、「Jetpack Compos」への対応も強化。たとえばUIを繰り返し微調整する際のリソースを節約するギャラリーモードが追加され、他のモードと切り替えて利用できるようになっている。
主な変更は、以下の通りだ。
- 「App Quality Insights」に「Android Vitals」のデータが含まれるように
- 「Google Play」ストアに公開したアプリのクラッシュレポートを分析できる
- デバイスの消費電力を表示する新しいパワープロファイラー
- 「Android SDK Upgrade Assistant」を使用して「Android 14」をターゲットに
- コンパクトモード、垂直分割と水平分割といったUIの改善
- [Running Devices]ウィンドウで物理Androidデバイスをミラーリング
- レイアウトインスペクターを[Running Devices]ウィンドウで直接実行するオプション。画面領域の節約や整頓に資するだけでなく、パフォーマンスも大幅に向上
- 「Jetpack Compos」プレビューのギャラリーモード
- コンポーズ可能な関数にブレークポイントを設定すると、デバッガにコンポーザブルのパラメータとその状態が一覧表示されるように
- 「Compose Multipreview API」によって追加された最新のアノテーションに対応
- JDKパスを指定する新しいマクロ
- ウイルス対策ソフトウェアがビルド速度に与える影響を最小限に(Windowsのみ)
- 「Gradle」マネージドデバイスが「Firebase Test Lab」デバイスをターゲットにできるように。自動テストを大規模に実行できる
なお、執筆時現在、日本語サイトからダウンロードできるバージョンは1つ前の「Android Studio Giraffe」になっているようだ。英語サイトからのダウンロードをお勧めする。
ソフトウェア情報
- 「Android Studio」Windows向け安定版
- 【著作権者】
- Google LLC
- 【対応OS】
- 64bit版のWindows 8以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2023.1(23/11/30)